「国家の品格」 著:藤原正彦
こんばんは。
すごく久しぶりの投稿になってしまいました。
子どもを見ながら合間に・・・と思っていたら、大掃除を少しずつ始めたり保活をしたりしていたため、あまり時間が取れませんでした。お掃除の話や保活の話も落ち着いたら書こうと思います。
さて、標記の本。
10年前くらい?に流行ったときに一度読みましたが、最近読み返しました。時間が経ってから読むと(子どもを産んだから尚更かもしれませんが)、同じ本でも受け止め方・感じ方が変わるのだなぁと思ったので、書き残します。
まず、グローバル化が進む中でボーダレスになっていく部分も多いのだろうと想像しますが、それでもやはりアイデンティティの一つに国籍(あるいは育った国)はあるのだろうなと思いました。地球上には200近い国がありますが、では国とはなにか、と言われると体現するのは難しいと思います。
世界地図を見れば、これが日本です、と言うことができます。
世界の国旗一覧を見れば、これが日本です、と言うことができます。
でもそれは、国ではなく、国を形作る一部だと私は思っています。
最もわかりやすく国を表しているのは、「人」だと思います。
私たちも、日頃の生活の中で、無意識に「人」で国へのイメージを形成していると思います。
○○人は時間に正確だ、ルーズだ、○○人は礼儀正しい、うるさい、○○人は勤勉だ、怠け者だ、などなど。。。
実際はその国の人全員を知っているわけではないのに、日本に観光に来ている人やテレビでのイメージなどで、ほんの一握りのその国の人の言動で、その国のイメージができているように思います。しょうがない部分もあるとは思うのですが、わたしは逆の立場になったとき、つまり自分が海外に旅行に行く際は、日本人として恥ずかしくない、誇りを持てる行動をしようと毎回意識しています。
次に、言葉について。まだうちの娘は小さいので習い事について具体的に考えていませんが、最近はやはり幼少期から英語を習わせる家庭が多いようです。確かに、コミュニケーションツールとして英語を使えるのは便利でしょうし、幼いころから親しんでおけば大きくなってから一生懸命勉強する必要がなくて楽かもしれません。
しかし、私はこの本を読んで、やはりまずは母国語でしっかり考える力をつけないといけないなと改めて思いました。頭の中で考えるには、言葉が必要です。英語を母国語として英語で日々思考をするのであれば、英語をしっかり身につけなければなりませんが、日本語で生活するのであればまずは日本語をしっかり習得し、語彙を増やし、思考力を鍛えなければならないと思います。思考力がしっかり身に着いたあとに英語を学ぶことも、遅くはない、と、思います(思いたいです・・・笑)。
日本語って難しいですし、古文とかも入ってくるとますます混乱してきますが、それも日本人としての教養の一つですし、世界の知識人は日本の古典についても聞いてくるそうですね。ハイレベルな人は会話の内容が違うなぁと感じる箇所が多くある一冊でした。
とりあえず私は育休中に、これまで読めていなかった古典作品をたくさん読もうと思います。